【スーツのお手入れ】
お買い上げいただいたスーツを永くご愛用していただくために、何より大切なのは日頃のお手入れ。
雨にぬれたり、シワになったり、思わぬ汚れがついたり…。
そんなトラブルはどうすればよいのか。お手入れのコツをご紹介しましょう。
●繰り返し着るシーズン中は毎日のこまめなケアを!。
■ブラッシング
毎日、脱いだらすぐに、がポイント。ふだんのちょっとした汚れやホコリを取ることで、生地の毛並みも揃います。次の要領で行いましょう。
  1. ポケットの中身を全部出し、スラックスのベルトもはずします。
  2. ラペル、ポケットのフラップなど、折り返されていたらもとに戻します。
  3. 市販されているやや大ぶりの専用ブラシ(豚毛の毛ばらしがお薦めします)で、毛並みにそって上から下へやさしくブラッシングします。特に肩や襟元のホコリをしっかりおとしましょう。
■ハンガーにかけて休ませる
休ませることで繊維自体がリラックスし、少々のシワやゆがみも伸びて元通りになります。
  • スーツは一日着たら、一日休ませましょう。
  • ウールは「呼吸する繊維」。湿気を吸ったり、吐いたりしています。
  • 連日繰り返し着用するのを避け、一日着た後は、厚手のハンガーに掛けて、吸い取った湿気を発散させましょう。
  • スラックスは、2箇所が摘まめるように止め具がついたハンガーに裾をはさみ、逆さに吊るしておきます。(ハンガーの棒状の部分に長期間吊るし置くと、不自然なしわがついてしまうので気をつけましょう)
■雨の日のお手入れ
雨にぬれた場合は、ただ乾かすだけで放っておくと型崩れの原因になります。必ずお手入れをするようにしましょう。
  1. 乾いたタオルで水分をふき取ります。
  2. あて布をあててアイロンをかけ、風通しのよい場所に吊るしておきます。
■蒸気にあてて生地をリラックス
スーツには時々、蒸気を当ててリフレッシュさせましょう。
  • 湿気を発散させるということと矛盾するようですが、蒸気をあてることで、しわが取れやすくなります。
■シミ抜き
シミは見苦しいだけでなく、変色やカビの原因にもなります。
ついたらすぐに落とす、が鉄則。シミの種類により対処法が違うので、どんなシミかよく見極めてかかりましょう。
※シミはたたいて落としましょう。絶対にこすらないようにしましょう。
  • 水溶性のシミ (汗・しょうゆ・コーヒー・茶・ジュースなど)
    表側にタオルを当て、裏側に薄めた中性洗剤をしみこませた別のタオルを当てて、裏側からたたき、表側のタオルにシミを吸い取らせる。その後、ぬるま湯で固く絞ったタオルでたたいておく。
  • 油溶性のシミ(衿あか・機械油・油性食品類など)
    ガーゼにベンジンを含ませて、シミの上からトントンと何度もたたく。シミが取れたら、ぬるま湯で固く絞ったタオルでたたいておく。
  • 不溶性のシミ(ほこり・どろ・鉄さびなど)
    すぐにクリーニング専門店へ。自己判断で落とそうとすると、返って取れなくなる場合があります。
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【ネクタイのお手入れ】
何度も使ううちについてしまったネクタイの締めジワは、
スチームアイロンを上手に使い、 買ったときのような状態に戻してあげましょう。
【1】小さく巻いた紙をタイの両端に入れる
タイのアイロンがけは全体を潰さないように注意。そのためにはまず、紙を細く巻いたものを2本用意して、 それを裏側からタイの両端に挿し入れます。

【2】アイロンは浮かせて裏側からスチーム
紙筒を入れたタイの両端を潰さないよう、アイロンを浮かせながらタイの裏側からスチームを当てていき、 タイ全体がふっくらと仕上がれば成功です。

生地は柔らかいので、吊るすよりも巻いて休ませておくのが理想的です。
シルクは光に弱いので、直射日光の当たらない風通しのよい場所に保管してください。
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【革製品のお手入れ】
革は使い込むほどに味が出てくるもの。
手入れは面倒ですが、きちんとしたケアで愛着のわく洋服になります。
  1. 必ず汚れを落としてからしまいましょう。
  2. カビなどが生えないように汚れはきちんと落として革クリームを付け磨きましょう。
  3. 汚れはすぐ拭き取りましょう。
  4. 食べこぼしや土埃などの汚れを乾いた布で拭き取ります。または、濡らした布をよく絞って拭き取ります。
  5. それでも取れない場合は、中性洗剤をつけた布で拭い、その後洗剤分をしっかりと拭き取ります。
  6. 保管場所に注意します。 風通しがよく、直射日光が当たらない所がベストです。
  7. 保管状態にも注意します。 ビニールカバーは使わず(カビが発生する場合があります)布でできたカバーで被う
  8. 革のコートなどは、肩があたる部分が太いハンガーを使用してください
  9. 細いハンガーに吊るすと、ジャケット自体の重みで革が変型してしまいます。
    細いハンガーしか無い場合は、肩部分にタオルを厚めに巻きつけるなどしてご使用ください。
  10. 定期的にオイルを塗ります。
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【上手なシャツの洗い方】
シャツは合理的に洗濯機で洗いたい!
ただ洗濯機に投げ入れただけでは綺麗な洗い上がりとはならず、
上手に洗うにはやはりちょっとしたコツが必要です。
【1】襟裏に入れられたカラーステイを抜き取る
シャツを綺麗に洗うには、まずそのシャツ自体の入れ方が重要です。
そこでまず最初にやることは、襟裏に入れられた小さな補強板"カラーステイ"を抜き取りましょう。

【2】前立て、袖といったすべてのボタンを留め、シャツを袖からすべて完全に裏返す
裏返したシャツのボタンをすべて留め、シャツを袖からすべて完全に裏返します。これはシャツに付着した体から出た皮脂を落としやすくするためと、 洗濯機内でボタンが割れないようにするためです。

(婦人画報社MEN’S CLUB 2008年8月号より)
汗ジミを落とすには?
「部分洗い洗剤」を、汗ジミしてしまった部分に塗り込んで、30分〜1時間寝かせ、
通常の洗濯を行なうと比較的落ちやすくなります。
汚れたままにしておくと、水分だけ が蒸発し、水に溶けにくい成分だけが残り、
一層落ちにくくなるので、早く洗うことを オススメします。
接着芯地を使用したワイシャツは汚れがつきやすい・・・
ワイシャツの衿には、接着芯地(トップヒューズ芯地)ありのタイプと、なしのタイプ があります。
形態安定シャツによく使われている接着芯地ありのタイプは、樹脂が汗や皮脂汚れを吸収して、
取れにくくなる場合があります。
カラーシャツの洗濯には気をつけて!
カラーシャツを「漂白剤入り洗剤」洗濯すると、カラーシャツは色落ちする場合があります。
「無蛍光洗剤」と書いてある洗剤を使うと、色落ちせず洗うことができます。
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